中国の二大モバイル決済プラットフォーマーであるテンセント(騰訊)とアリババ(阿里巴巴)が、春節(旧正月)シーズンに向けて、毎年恒例のデジタルお年玉機能「紅包(ホンバオ)」の巨額キャンペーンを相次いで発表した。
テンセントのコミュニケーションアプリ「QQ」は、春節の期間限定イベントとして「ラッキー紅包」を実施。この機能は、スマートフォンの歩数計機能(QQ運動)と連動しており、ユーザーは100歩歩くごとに1回、デジタルお年玉の抽選くじを引く権利を得られる(1日最大100回まで)。テンセントは今回のキャンペーンにあたり、総額2億元(約34億円)の現金お年玉と、40億元(約680億円)分の各種オンラインクーポンを用意した。
テンセントの殷宇(イン・ユー)副総裁は、「2017年の中国における1日平均歩数は5678歩だったが、春節期間中は実家に帰って寝正月になるなどして平均5217歩まで減少する」というデータを紹介。健康意識を刺激するユニークなゲーミフィケーション手法によって、ユーザーのアクティブ率向上を狙う。
一方、アリババが運営する巨大ECモール「タオバオ(淘宝網)」は、中国中央電視台(CCTV)が毎年大晦日に放送する国民的年越し番組「春節聯歓晩会」(日本のNHK紅白歌合戦に相当)と独占パートナーシップを締結。番組放送中、計10億元(約170億円)規模の現金キャッシュバックお年玉を視聴者に提供すると発表した。さらに、大晦日の番組放送中には、タオバオのアプリ内でも別途6億元(約100億円)相当のお年玉と賞品が用意される。
中国においてモバイル決済は日常生活に深く浸透しているが、実家に帰省し親戚一同が集まる春節期間は、これまでモバイル決済やスマートフォンアプリを積極的に使っていなかった地方都市のシニア層や児童を新規獲得するための最大の好機となる。お年玉を獲得しようと、家族全員でスマートフォンを懸命にシェイクしたり、画面をタップしたりする光景は、現代の中国の春節を象徴する新たな風物詩となっている。
情報源:AFP News
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