中国のモバイル決済市場を二分するAlipay(アリペイ:アリババ)とWeChat Pay(ウィーチャットペイ:テンセント)が、ユーザーの囲い込みを狙い、大規模なマーケティングキャンペーンを展開している。
Alipayは7月31日に「キャッシュレス・ウィーク」の開催を発表。対抗するWeChat Payは8月8日の「キャッシュレス・デー」に合わせ、8月全体を「キャッシュレス・マンス」として位置づけた。両社は期間中、ユーザーに対してキャッシュバックなどのインセンティブを大量に配布し、自社決済アプリの利用促進を図っている。
8月1日〜3日の間に2元(約33円)以上の決済を行ったAlipayユーザーは、最大4,888元(約8万円)のキャッシュバックを獲得するチャンスがある。さらに毎日アプリで支払うことで、抽選で金を獲得できる特典も用意した。
また、Alipayは低炭素社会の実現(グリーンエネルギー・アクション)とキャッシュレスを結びつけ、持続可能な消費行動を推奨。人気アイドルグループ「TFBOYS」などのKOL(キーオピニオンリーダー)を起用してWeibo上で話題を醸成した。
一方、WeChat PayはWeChatのSNSエコシステムを最大限に活用。獲得したクーポンや「紅包(ホンバオ:お年玉や電子ご祝儀の習慣)」をチャット内で友人と共有できる仕組みを導入した。加盟店はWeChatミニプログラム(微信小程序)を通じてクーポンを配布し、ユーザーの利便性を高めている。
WeChat Payが8月8日を「キャッシュレス・デー」とするキャンペーンは今年で3年目。中国のテックメディア「36Kr」によると、今年はロイヤルユーザー層の拡大に向けてさらに還元規模を拡大しているという。
当時の調査によると、中国の消費者の8割以上がAlipayを主要なモバイル決済手段として利用しており、WeChat Payの利用率は追随する形となっている。SNSを強みとするWeChat Payがどこまでシェアを伸ばせるか注目される。
情報源:Jing Daily
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