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    東南アジアで存在感を増すAlipay:HelloPay買収の衝撃

    Alibaba傘下のAnt Financialが、東南アジアの決済サービス「HelloPay」を買収し、「Alipay」ブランドへ刷新。インド、タイ、フィリピンに続く東南アジア展開の加速に加え、米送金大手MoneyGramの買収額引き上げや欧州決済大手との提携など、世界規模で進む決済ネットワークの拡大を解説。

    Alipayの東南アジアおよびグローバル展開イメージ
    Alipayの東南アジアおよびグローバル展開イメージ

    Alibaba(アリババ)グループの金融関連企業であるAnt Financial(アント・フィナンシャル)は、東南アジアにおけるAlipay(アリペイ)のプレゼンスを高めるため、シンガポールを拠点とする決済サービスプロバイダー「HelloPay Group(ハローペイ・グループ)」を買収した。これは、創業者であるジャック・マー(馬雲)氏が進めるグローバル展開戦略の一環である。

    HelloPayは、東南アジアの有力ECプラットフォーム「Lazada Group(ラザダ・グループ)」(2016年にAlibabaが10億ドルを投じて過半数株式を取得)の決済子会社である。今回の買収に伴い、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンの各国で展開されているHelloPayの名称は順次「Alipay」ブランドへと変更される予定だ。ただし、このブランド刷新されたサービスは、中国国内で4.5億人以上のユーザーを抱える既存のAlipayアプリとは独立して運用される。

    アジアの決済プレイヤーへの投資とブランド統合

    これまでAnt Financialはアジア各国の決済スタートアップに投資を行ってきたが、買収したサービス自体を「Alipay」ブランドへ改称するのは今回のHelloPayが初の事例となる。

    昨年の大きな動きとしては、海外におけるデジタル金融サービスの拡大を目指し、インド最大の電子決済(モバイルウォレット)事業者「Paytm(ペイティエム)」の運営会社に対し6億8,000万ドル(約750億円)を出資したことが挙げられる。これにより、インド市場での主導権獲得に向けた足がかりを築いた。

    その後もタイでデジタルウォレットを展開する「Ascend Money(アセンド・マネー)」と提携し、オンライン・オフライン双方の決済および金融エコシステムの拡大を支援している。また今年初めには、フィリピンの主要通信キャリアGlobe Telecom(グローブ・テレコム)傘下のフィンテック企業「Mynt(ミント)」とも戦略的提携を締結した。

    欧米市場への攻勢と買収競争の激化

    アジア地域に留まらず、Ant Financialは米国や欧州市場への展開も加速させている。

    米テキサス州ダラスを拠点とする送金大手「MoneyGram(マネーグラム)」の買収においては、当初提示した8億8,000万ドル(現金による取引)の入札価格に対し、競合の出現などによる圧力を受け、買収提示額を12億ドル(約1,320億円)まで引き上げている。

    欧州市場においては、スイス国内のモバイル決済市場で支配的な地位にある「Twint」に対抗する動きを見せている。スイス証券取引所の運営会社であり金融決済サービスを提供する「SIX Payment Services」とAlipayが提携に合意し、欧州全域の加盟店でPOSおよびEC決済においてAlipayの受け入れを開始する体制を整えつつある。

    情報源:Finews

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