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    アリババ系アント、タイ決済大手アセンドマネーに20%出資へ

    アリババ傘下のアント・フィナンシャルが、タイの決済大手アセンド・マネー(True Money等の親会社)の株式20%取得を画策。インドのPayPayの元祖とされるPayTMへの巨額出資に続く東南アジア展開と、テンセントWeChat Payとのグローバル市場における競争激化を解説。

    アリババ系アント、タイ決済大手アセンドマネーに20%出資へ

    中国の電子商取引(EC)の巨人アリババ(Alibaba/阿里巴巴)の金融関連会社であるAnt Financial(アント・フィナンシャル / 螞蟻金融)が、タイのフィンテック決済大手である「Ascend Money(アセンド・マネー)」の株式20%を取得する計画を進めていることが明らかになりました。

    Ant Financialによるこの海外展開は、のちに日本国内でソフトバンクグループがPaytm(ペイタム)の技術を導入して「PayPay」を立ち上げた事例とも類似しています。中国国内で構築したモバイル決済モデルを、資本出資を通じて新興国のローカル決済プラットフォームへ移植するグローバル戦略の一環です。

    東南アジアへの足がかり

    今回の出資は、Ant Financialの香港法人である「Alipay (Hong Kong)」を通じて実施される予定です。さらにAnt Financialは、本取引の完了から21ヶ月以内に、Ascend Moneyの株式をさらに10%追加取得できるオプションも求めています。

    出資先であるAscend Moneyは、タイ国内でオンライン決済サービスを展開する「True Money」や、小口金融のライセンスを保有する金融サービスプロバイダ「Ascend Nano」の親会社です。親グループであるAscend Groupは、タイの3大通信キャリアの1つであるTrue Corporationからスピンオフして設立された有力企業です。

    WeChat Payとのグローバル覇権争い

    中国国内のモバイル決済市場で支配的な地位を築いたAlipay(アリペイ / 支付宝)は、飽和しつつある国内から急成長を続ける海外市場へと視線を移しています。しかしグローバル市場においても、テンセント(Tencent / 騰訊)が運営する「WeChat Pay(ウィーチャットペイ / 微信支付)」との激しいシェア争いに直面しています。

    Ant Financialはこれまでに以下のようなグローバル戦略を展開しています。

    • インド:国内最大のモバイルウォレット決済プロバイダ「Paytm」に5億ドル以上を出資し、実質的な最大株主となる
    • 韓国:大手通信事業者KTが主導するネット専用銀行「K Bank(ケイビー・バンク)」の設立に参加(※政府の規制により出資比率は2%に留まる)

    Ant Financialは2016年4月時点で、シリーズB資金調達ラウンドにおいて45億ドルを調達し、当時の企業評価額は600億ドル(約6.4兆円)以上に達しています。東南アジアにおけるモバイル決済エコシステムの覇権争いは、今後さらに激化することが確実視されています。

    情報源:Technodechina

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