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    銀聯国際が非接触決済を拡大、海外18万台のPOSで対応可能に

    銀聯国際(UnionPay International)が非接触型決済サービス「クイックパス」の海外展開を拡大。香港や韓国など海外主要渡航先の約18万台のPOS端末での対応を完了しました。トークン決済やダイナミックPINを用いた高い安全性を備え、クラウド対応決済のグローバル展開を加速します。

    銀聯国際が非接触決済を拡大、海外18万台のPOSで対応可能に

    海外渡航先でのQuickPassネットワークの急速な浸透

    銀聯(ユニオンペイ)カードの国際展開を担う銀聯国際(UnionPay International)は、スマートフォンやICチップ搭載カードを利用した非接触決済サービス「クイックパス(QuickPass:閃付)」に対応するPOS端末が、中国本土外で約18万台に達したと発表しました。

    今回の対応エリア拡大は、中国人旅行客の主要な渡航先である香港、マカオ、台湾、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールを中心に進められています。すでに中国国外でのクイックパスによる決済総額は2015年に前年比で8倍の伸びを記録しており、モバイルシフトの勢いはさらに加速しています。


    トークン技術とダイナミックPINによる高度なセキュリティ

    クイックパスは、従来の磁気カードや一般的な接触型ICカードと比較して、非常に高いセキュリティ性能を備えています。

    決済時には実際のクレジットカード番号やデビットカード番号を直接送信せず、暗号化された仮想的な番号を使用する「トークン技術(Tokenization)」を採用しているほか、ワンタイムパスワードのような「ダイナミックPIN」などの重層的な保護策を講じています。決済端末にカード情報を残さないため、不正利用や情報漏えいのリスクを極めて低く抑えられます。すでに中国本土では700万台以上のPOS端末がこの非接触決済に対応しています。


    クラウドとNFCを軸としたグローバル連携

    銀聯国際の最高経営責任者(CEO)である蔡剣波(ツァイ・ジェンボー)氏は次のように述べています。

    「UnionPayは世界の主要な商業銀行やデバイスメーカーと緊密に連携し、モバイル・クイックパスの普及を進めています。ファーウェイ(Huawei:華為技術)やZTE、Appleなどの大手スマートフォンブランドを網羅し、多彩なモバイル端末での決済をサポートしています。当社の強力なグローバルネットワークと技術力を活かし、カード保有者に安全かつシンプルな非接触決済体験を提供していくとともに、クラウドベースの決済基盤である『クラウド・クイックパス』の世界展開をさらに推進していきます」


    技術背景:FeliCaとEMV-NFCの世界的な規格対立

    日本国内では、交通系ICカード(Suica等)やiD、QUICPayなどで用いられる非接触通信技術「FeliCa(フェリカ)」が圧倒的なシェアを持っています。しかし、FeliCaは主に日本国内に特化した独自規格であり、世界的には「EMV-NFC(Type A/B)」と呼ばれる国際標準規格が主流です。

    銀聯のクイックパスやApple Pay、各種スマートフォンペイメントは、この国際標準規格であるNFC(Type A/B)をベースとして設計されています。そのため、訪日中国人観光客が母国で利用しているクイックパス対応端末を日本でそのまま利用するためには、日本の小売店側が国際規格対応のマルチ決済POSを導入する必要があり、国内決済インフラの国際標準対応への大きな転換点となっています。

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