中国から海外へ渡航する旅行者(アウトバウンド観光客)にとって、新たな決済の選択肢が加わりました。
アリババグループ(Alibaba)の決済プラットフォーム「Alipay(支付宝)」が、海外の交通系ICカードをアプリ上で事前購入できる「海外交通カード(海外交通卡)」サービスを開始しました。これにより、渡航先で交通機関のチケットを現金で購入したり、言語の壁に直面したりする煩わしさが解消されます。
まずはシンガポール、タイ、マカオの3地域で展開され、順次、韓国など他のアジア諸国や地域へも拡大される予定です。
「海外交通カード」サービスの仕組みとメリット
このサービスは、スマートフォンの決済アプリ「Alipay Wallet(支付宝銭包)」内の専用セクション「海外旅行(境外遊)」またはサービス窓口から電子チケット形式で購入します。
- オンライン事前決済:渡航前にアプリ上で購入手続きを完了。現地通貨での現金やり取りや、事前の外貨両替が不要になります。
- 現地でのスマート受け取り:目的地に到着後、指定のカウンターや提携スポットでAlipayのバーコード・QRコードを提示するだけで、交通カードの実物を受け取ることができます。
- 自動返金プロセス:旅行終了後にカードを返却すると、デポジットおよびカード内の未使用残金が、そのままユーザーのAlipay口座へ即時に現地レートで自動返金されます。旅行後に余った外貨の小銭の処分に困るという課題も解消されます。
モバイル決済大手のAlipayが、単なる中国国内の支払ツールから、クロスボーダーかつ旅行体験全体のインフラ(O2O)へと進化を遂げている様子を示す象徴的な取り組みと言えます。
情報源:人民日報
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