
アリババグループ(Alibaba)の決済サービス「支付宝(アリペイ、Alipay)」が先行して金融分野を開拓したことに続き、同グループ傘下の巨大C2C型ECプラットフォーム「淘宝網(タオバオ、Taobao)」も、中国の証券監督当局より金融商品のオンライン販売ライセンス(オンラインファンド決済支援資格)を取得しました。
一般的なインターネットECモールが、投資信託(ファンド)や信託商品、各種保険商品などの直接販売権を獲得したのは、業界で初めてのケースとなります。
17社におよぶ大手ファンドと提携し、EC感覚で購入
タオバオはサービス開始にあたり、中国国内の大手投資信託(委託)会社17社と提携しました。これにより、タオバオのアカウントを持つ数億人のユーザーに対して、以下の商品群を提供します。
- マネー・マーケット・ファンド(MMF)
- 債券型・株式型ファンド
- バランス(ハイブリッド)型ファンド
- 資産形成型保険商品および銀行の理財(アセットマネジメント)商品
これらの商品は、タオバオで通常の衣服や日用品を買い物するのと全く同じフローで購入可能です。注文から決済、保有後の残高確認や解約申請などのプロセスが、タオバオのUI内でワンストップで提供されるため、投資の敷居が大幅に下がることになります。
個人向け資産管理(理財)領域への本格攻勢
2013年に大規模な組織改編を行い、コア事業を「小微金融サービス」を含む新体制へと移行させたアリババグループは、金融サービスを次の巨大な成長ドライバーと位置づけています。
今回のタオバオにおける金融ストアの開設は、アリペイが打ち出した大ヒットMMF「余額宝(ユエバオ)」の成功に続く、個人向け資産管理(财富管理)事業の本格的な拡張を意味します。日常のネットショッピングの導線に資産運用を組み込むこのアプローチは、日本の楽天グループなどが進めた「EC×フィンテック」の融合モデルとも重なる、生活直結型のデジタル金融戦略です。
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