日本へ旅行に来る中国人といえば、かつては高級ブランド品や家電を大量に買い込む「爆買い」のイメージが強かったが、その消費動向は大きく変化している。彼らのコンビニでの買い物内容から、日本を訪れる中国人観光客の行動変化が浮き彫りになっている。
「Alipay(アリペイ)の店舗決済データにおいて、最も売れていたのは『200ml紙パック入りの牛乳』でした。2位にはその『500ml入り』が続いています。中国では朝食に豆乳を飲む習慣がありますが、日本の調製豆乳は中国で親しまれている味と異なるようです。そのため、日本の豆乳ではなく牛乳を購入する傾向があります。中国には温かい飲み物を好む習慣が根強くあるため、店員に『牛乳を電子レンジで温めてほしい』と頼む光景も見られます」と、日本の流通専門家は語る。
「3位はおでん、4位は肉まん、5位は2リットルの飲料水、6位は500mlのペットボトル飲料、7位は乳酸菌飲料、8位はフライドチキンとなりました。朝食のためだったり、日本のファストフードへの興味だったりと理由は様々ですが、購入場所は『爆買い』の象徴だった東京・銀座や大阪・心斎橋、福岡などの免税店街ではなく、宿泊ホテルの近隣店舗です。つまり、観光客が日常的な暮らしのニーズとして買い物をしていることを意味します」
これは、中国からの旅行者が日本の「旅」そのものに慣れてきたことを示しているのだろうか。
「日本を訪れる中国人の旅行スタイルは確実に洗練されてきています。ショッピングにしても、ドラッグストアや百貨店での大量購入にとどまらず、SNSなどで事前に収集した多様な情報をベースに、様々な地方やスポットへ足を伸ばすようになっています。訪日中国人の旅行スタイルや好みの変化をAlipayなどの利用データから捉え、彼らのニーズの多様化に対応していく時期に入っています」
単なる「買い物のための旅」から、日本独自の文化や生活そのものを体験し楽しむ旅へ。こうした変化は、日本のインバウンド市場にとっても非常に歓迎すべきトレンドと言えるだろう。
情報源:Business Journal
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