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    世界最大のモバイル決済都市:現金ゼロで旅する中国・杭州の日常

    中国のITハブでありアリババの本拠地でもある杭州が、世界最大のモバイル決済都市に。現金を持たないドイツ人インフルエンサーによる一日旅行の体験談を通じて、タクシーの98%、スーパーやコンビニの95%以上でAlipayが導入されたキャッシュレス社会のリアルを描きます。

    世界最大のモバイル決済都市:現金ゼロで旅する中国・杭州の日常

    スマートフォン一つだけで、現金を一銭も持たずに見知らぬ都市を旅したら、一体どのような体験になるのでしょうか。中国のネット上で「ドイツ版Papiちゃん(中国の超人気インフルエンサーPapi醤にちなんだ愛称)」として知られるドイツ人インフルエンサーの阿福(アフ)さんが、アリババグループの本社がある浙江省杭州市を訪れ、完全キャッシュレスの「現金ゼロ旅」を体験しました。

    阿福さんは当日午前7時に上海市の自宅を出発。アリババ傘下の旅行プラットフォーム「Fliggy(フリギー、旧・阿里旅行)」で杭州東駅行きの高速鉄道の切符を購入し、決済サービス「Alipay(支付宝)」で支払いを済ませました。

    午前8時57分に杭州駅に到着した阿福さんは、個人信用評価システム「芝麻信用(セサミ・クレジット)」の信用スコアを利用して、デポジットなしで傘とモバイルバッテリーのシェアリングサービスを借りました。続いて路線バスに乗車し、スマートフォンのAlipayアプリから「都市サービス」内の「公共交通支払い」画面を立ち上げ、表示されたQRコードを車内のスキャナーに読み取らせるだけで乗車運賃の支払いを完了させました。

    その後、観光名所である「河坊街」へ向かった阿福さんは、漢方薬の老舗「胡慶余堂」に行く途中で名物の薄焼きパン「武大郎焼餅」の店に立ち寄りました。現金を持っていないことを店員に告げると、即座に支払用のQRコードを提示され、スマートフォンでスキャンするだけであっさりと購入できました。

    阿福さんはその後もモバイル決済を使いこなし、名物の杭州料理を食べ、龍井茶を飲み、漢方医の診察を受け、公園を散策し、妻へのお土産の花束まで購入しました。丸一日、食べて、飲んで、遊んで移動する間、一度も現金を触ることはありませんでした。「これまで世界30カ国以上、100都市を旅したことがあるが、財布も現金も一切使わずに一日中旅ができた都市は、今回の杭州が初めてだ」と阿福さんは驚きを語っています。

    阿福さんが体験したキャッシュレスの一日は、杭州の市民にとってはすでに当たり前の日常にすぎません。中国がフィンテックやモバイル決済で世界をリードする中、西湖の美しい景観で知られる観光都市・杭州は、いまや「世界最大のモバイル決済都市」へと変貌を遂げています。飲食店の注文やスーパーでの買い物はもちろん、タクシーの支払い、公共料金のチャージや支払い、さらには資産運用や保険の購入まで、すべてがスマートフォン上で完結します。

    当時、杭州市内のタクシーの98%がすでにモバイル決済に対応しており、スーパーやコンビニの95%以上でAlipayが利用可能でした。また、市内に約4万軒ある飲食店の半数以上にあたる2万2,000軒でAlipay決済が導入されており、理容室やカラオケ、レジャー産業でもモバイル決済の導入が急速に進んでいました。

    情報源:中国青年報

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