中国人民銀行(中央銀行)が発表したデータによると、2016年第1四半期(1〜3月)における電子決済業務は、驚異的な伸びを示しました。中でもモバイル決済の取引件数は56億1,500万件に上り、取引総額は52兆1,300億元(当時のレート:1元=約16.3円換算で約850兆円)を記録。これは前年同期比でそれぞれ308.08%増、31.05%増という爆発的な成長を示しています。
当時、日本のキャッシュレス決済比率は20%未満であり、現金支払いが圧倒的主流でした。これに対し、中国国内の決済インフラは、中央銀行の公式統計レベルで前年比3倍以上の急膨張を遂げるなど、キャッシュレス社会化への歴史的な転換期を迎えていました。
電子決済とキャッシュレス決済の全体像
同期における中国国内のキャッシュレス決済業務全体は267億9,700万件(前年同期比32.42%増)、金額ベースで888兆2,800億元(約1.45京円、前年同期比7.10%増)に達しています。
銀行などの金融機関が取り扱った電子決済業務は総数303億2,200万件、金額は793兆9,700億元(約1.29京円)でした。その内訳は以下の通りです。
- オンライン決済(PC等含むネットバンキング):104億4,300万件 / 657兆8,400億元
- 電話決済:5,400万件 / 3兆1,800億元
- モバイル決済:56億1,500万件 / 52兆1,300億元
モバイル決済は件数あたりの単価が少額であるものの、日々の買い物や少額決済で日常的に高頻度で使われている実態が、取引件数の突出した伸び(308%増)から見て取れます。
銀行カードの発行数と取引構造の変化
銀行カード(デビットカードおよびクレジットカード)の有効発行残高も成長を続けており、第1四半期末時点で全土で56億5,800万枚(前年同期比13.18%増)に達しました。
特に、銀行カードを通じた資金移動(振替)取引のシェアが急拡大しています。同期に全国で実施された銀行カードによる振替取引は246億3,600万件、金額ベースで192兆3,000億元に上りました。銀行カード業務全体に占める振替取引の割合は、件数ベースで39.00%(前年同期比8.45ポイント増)、金額ベースで72.47%(前年同期比7.39ポイント増)となり、現金引き出し(キャッシング)の需要が大きく縮小していることを裏付けています。
情報源:人民網
コメント
...