中国におけるクレジットカード市場の将来的な外資開放や規制緩和を見据え、国際決済大手のVISA中国(ビザ・ワールドワイド)は、中国国内のサードパーティ決済事業者向けに展開しているオンラインアクワイアリングサービス認定プログラム**「QSP(Qualifying Service Provider)」**の公認事業者リストを開示された。
中国の国内決済市場はこれまで、国有ネットワークである「中国銀聯(UnionPay)」が事実上トランザクションのルーティングを独占してきた。VISAやJCBといった外資系カードブランドが、銀聯に依存せずに中国でのオンライン決済ネットワークを自主拡大するためには、中国現地でライセンスを持つ電子決済代行会社と直接提携する必要がある。
QSPプログラムは、国際カードブランドの取引におけるセキュリティと国際コンプライアンス要件を満たした信頼できる決済事業者のみを認定する仕組みであり、すでに10社近くの決済事業者がこのQSP資格を取得している。
VISA公認のQSP(認定サービスプロバイダー)リスト
QSPライセンスを取得した事業者は、VISAの「PSP(Payment Service Provider)」として正式に登録され、中国のEC加盟店に対して直接VISAカードの決済処理サービスを提供することが可能となる。
- 聯款通電子科技(広州)有限公司(AsiaPay)
- 深圳市銭宝科技服務有限公司(Qianbao / GBPAY)
- 迅付信息科技有限公司(IPS)
- 快銭支付清算信息有限公司(99Bill)
- 易智付科技(北京)有限公司(PayEase)
- 北京和融通科技有限公司(Hortor / PWK)
- 深圳市財付通科技有限公司(Tenpay)
- 深圳鼎付信息技術有限公司(Gpay)
- 深圳市富匯通情報ネットワーク有限公司(FHT)
審査継続中の事業者
現在、追加で以下の有力サードパーティ決済事業者や国際ECプラットフォームが審査段階にある。
- 支付宝網絡技術有限公司(Alipay)
- 世紀禾光科技発展(北京)有限公司(DHgate / 敦煌網)
アリババ系のAlipayや、大手B2B越境ECサイトであるDHgateが審査リストに入っていることは、中国の越境ECにおいて国際カード決済の重要性がますます高まっていることを示している。JCBなども追随して独自の中国決済網構築を目指しており、銀聯を主軸とする従来の中国決済業界のパワーバランスに、国際ブランド各社がくさびを打ち込み始めている。
コメント
...