中国・北京で、モバイル決済サービス「Alipay(アリペイ/支付宝)」を利用したタクシー運賃の支払いが本格的に導入された。現在、導入台数は5,000台を超えている。
2013年12月以降、北京の多くのタクシーに「支付宝での支払い対応」を示すステッカーが貼られ、乗客は自身のスマートフォンにインストールされた「Alipayウォレット(支付宝銭包)」アプリを使用して決済を行えるようになった。
スピーディーな決済プロセスと防犯効果
決済手順は非常にシンプルだ。運転手が提示するQRコードを乗客がスマートフォンでスキャンすると、アプリ上で自動的に決済画面が起動する。乗客が運賃を入力して決済を実行すると、即座に運転手の携帯電話へ支払完了通知(SMS)が届き、手続きが完了する。この一連の動作に要する時間はわずか5秒未満だ。
また、中国大手のタクシー配車アプリ「快的打車(クアイディダーシャー)」(※のちに「滴滴出行(DiDi)」と合併)もAlipay決済に対応しており、決済と同時に乗客が運転手のサービス品質を評価する機能も提供している。
モバイル決済の導入は、乗客・運転手双方に大きなメリットをもたらす。乗客は財布の忘れ物や小銭の不足を心配する必要がなくなり、運転手側にとっては「夜間の薄暗い車内で偽札をつかまされるリスク」から完全に解放されるという防犯上の利点がある。
オフライン決済への本格展開
Alipayを展開するアント・フィナンシャル(当時)の関係者によると、北京におけるこの決済サービスの導入ペースは1日あたり約500台の規模で増加しており、近く1万台を超える見通しだ区域。さらに、北京だけでなく、杭州、青島、成都、長沙、深センなど10以上の都市でも、運転手の希望に応じてAlipayウォレットによる運賃決済が開始されている。
同関係者は、「タクシー決済への参入は、Alipayウォレットのオフライン(実店舗)展開において重要なマイルストーンとなる。今後はさらに対象都市を拡大していく予定だ」と語る。
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