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    中国が誇る巨大決済インフラ「第二世代CNAPS」稼働開始の影響

    中国人民銀行が3年の歳月をかけて開発した決済清算システム「第二世代CNAPS(HVPS/BEPS等)」が正式に稼働。処理機能の上海集中化やオンライン銀行間決済システムの強化など、中国金融インフラの大規模アップグレードを解説。

    中国人民銀行の決済清算システムネットワーク
    中国人民銀行の決済清算システムネットワーク

    中国人民銀行(中央銀行)は、2013年の国慶節(建国記念日)連休期間を利用して、国内の基幹決済決済ネットワークである「CNAPS(中国国家先進決済システム/China National Advanced Payment System)」のシステムアップグレードおよび国内処理センターの移行作業を実施すると発表した。対象となるのは、大口リアルタイム決済システム(HVPS)、小口バッチ決済システム(BEPS)、およびオンライン銀行間決済システム(IBPS)などである。

    これは、人民銀行が3年以上の歳月を投じて開発してきた「第二世代CNAPS」への全面的な切り替えが完了し、正式に商用稼働を開始することを意味している。今回の移行に伴い、決済ネットワークの心臓部である国内処理センター(NPC)は従来の北京から上海へ移転され、無錫(Wuxi)のデータセンターがバックアップ(災害復旧)拠点として稼働する。HVPSやBEPSに加え、全国小切手画像交換システム、電子商業手形システム(ECDS)、外貨決済システムなどの運用も上海センターに一元化される。

    人民銀行の決済部門の責任者によると、システムに接続する各商業銀行側の社内決済システムについては、今回の切り替えに合わせた即時アップグレードは不要とされている。2014年の旧正月(春節)以降、段階的に第二世代のデータフォーマット(メッセージ標準)へと移行し、最終的には銀行間決済におけるPVP(対価同時決済)決済などの高度な機能を順次実現していく予定だ。

    中国人民銀行が2002年に初代CNAPS決済システムを導入して以来、同インフラは10年以上にわたり安全かつ安定的に稼働してきた。現在では、1,800以上の直接参加金融機関、および12万以上の間接参加機関を接続する巨大な決済網となっている。2008年から2012年にかけて、システムが処理する決済件数と決済金額は、それぞれ年平均36%と29%という高成長を記録していた。

    日本における「全銀システム(全国銀行データ通信システム)」や「日銀ネット」に相当するこのインフラの第二世代化は、急速に勃興するモバイルインターネット金融や、巨大EC取引を支える銀行間の高速・大容量決済処理を根底から支えるための不可欠な土台となる。

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