全般検索

    WEEKLY DEEP TECH BRIEFING

    週刊ディープテック・ダイジェスト

    📖 最新号サンプル・過去号一覧を見る →
    ホーム 最新記事 注目企業
    Fintech Big Tech Platforms

    アリペイが切り拓く「スマート自販機」キャッシュレス化の波

    Alipay(アリペイ)が自販機大手11社および機器メーカーと提携し、自動販売機のキャッシュレス・スマホ決済対応を本格化。自販機出荷時の標準搭載や地下鉄駅自販機での普及見通し、低コストで展開する中国独自のスマート自販機戦略を解説します。

    🇯🇵 日本産業対照:
    Alipay決済に対応したスマート自動販売機

    アリババ傘下の決済プラットフォームAlipay(アリペイ/支付宝)は、上海で開催された「第10回中国国際自動販売機展」にて、中国国内の自動販売機運営大手11社と提携し、自販機におけるスマートフォン向けのキャッシュレス決済サービスを共同展開することを発表した。ユーザーは小銭を持ち歩くことなく、スマートフォンのAlipayアプリを通じて自販機の商品を購入できるようになる。

    Alipayは、中国の自販機運営市場で90%以上のシェアを握るこれら11社との提携に加え、自販機の製造メーカー(上流サプライチェーン)とも接触を進めている。工場出荷時の段階でAlipayの決済ソフトウェアモジュールを標準搭載(プリインストール)するパートナーシップ契約を締結し、自販機決済の普及を加速させる方針だ。Alipayの戦略パートナーであり、スマート自販機の最大手である「友宝(Ubox)」の共同創業者兼COO・黎大衛(David Li)氏は、いち早く同社の自販機12,000台でAlipay決済を全面サポートすることを表明した。

    当時、アリババ金融グループ(のちのアントグループ)の決済事業部門責任者であった樊治銘(Fan Zhiming)氏は、「2013年末までに、中国主要都市の地下鉄駅内に設置されている自動販売機の50%でAlipay決済が可能になるだろう」と意気込みを語った。

    すでに交通系ICカード(Suica等)を用いた決済が普及していた日本市場とは異なり、中国の自販機は高額なICリーダーライターを設置する代わりに、モバイル通信とアプリ画面(QRコードや音波決済)を利用した「スマート自販機」の形をとることで、低コストかつ急速にキャッシュレス化の波を広げることに成功した。これは中国におけるO2O(Online to Offline)ビジネスの重要なチャネル開拓として注目されている。

    +1
    リンクをコピーしました
    ✓

    執筆・編集:中国テック番犬 編集部

    孔明合同会社(KongMing LLC)/ 先端技術リサーチチーム
    10年の取材実績

    中国決済黎明期から10年以上の取材実績を持つ金融DX実務家、元IBMのエンタープライズITアーキテクト、外資系戦略コンサルティングファーム出身のビジネスアナリスト、およびAI・先端テックスタートアップ陣によって構成される専門リサーチ集団。現地の公式発表・法定開示・登記・特許・学術論文を直接精査し、日本の産業界へ向けて構造的で偏りのない客観インサイトを発信しています。

    コメント

    ...
    コメントを読み込んでいます...

    コメントを投稿する

    ※ メールアドレスは公開されません。

    💡 Googleでログインすると、お名前・メールの入力と認証コードが不要になります。