テンセント(騰訊)が運営するモバイル決済プラットフォーム「WeChat Pay(微信支付)」は、中国の旧正月(春節)期間に合わせ、世界各国の加盟店と連携した大規模なインバウンドプロモーションを開始した。中国人観光客は、旅行先での買い物時にWeChat Payを利用することで、中国の伝統的なお年玉であるデジタル「紅包(ホンバオ)」のキャッシュバックを受け取るチャンスが得られる。旅先でも旧正月の祝祭ムードを楽しめる演出だ。
WeChat Payが提供する越境モバイル決済ソリューションは、中国人海外旅行者に対して「人民元建て」での決済を可能にする。一方で、現地の受け入れ店舗側は現地の通貨(日本であれば日本円)で売上金を受け取れるため、外国紙幣の両替や小銭管理の煩わしさ、為替変動リスクから解放される。日本を訪れる中国人観光客は、クレジットカードの海外手数料や両替手数料を気にすることなく、中国国内と同じ操作感で決済を完了できる。WeChat Payはこのプロモーションを通じて、世界8億人のモバイル決済ユーザーと各国の加盟店をスムーズに繋ぐ役割を果たしている。
中国旅行研究院が発表した「2018年春節アウトバウンド旅行トレンド報告」によると、今年の春節期間中、中国からの海外旅行者数は過去最高の650万人に達する見通しだ。海外旅行需要の急拡大に伴い、WeChat Payはグローバルブランドや地域の加盟店との提携を強化しており、店舗側がキャッシュレス決済を導入することで、インバウンド観光客へのサービス体験向上と顧客誘致に集中できる環境を整えている。
2018年の春節キャンペーンは、日本をはじめ、オーストラリア、米国、欧州各国、マカオ、香港、韓国、台湾、タイ、シンガポールなどを対象に展開される。対象地域の加盟店で500人民元(約8500円)以上の買い物をしたWeChatユーザーは、店頭のQRコードをスキャンして紅包を抽選し、ランダムな割引や50人民元(約850円)相当の次回使えるクーポンを獲得できる。
WeChat Payは海外市場への投資を積極的に拡大しており、近年は日本やタイ、香港などのアジア拠点を皮切りに、欧米を含めた広域で店舗向けの導入サポートプログラムを強化してきた。
中国で圧倒的な普及率を誇るコミュニケーションアプリ「WeChat(微信)」は、月間アクティブユーザー数が9億8000万人に上り、そのうち8億人がWeChat Payを利用している。この強固なユーザー基盤に支えられ、WeChat Payが提唱する「スマートライフ(智慧生活)」のコンセプトは、キャッシュレス社会の先進モデルとして、海外のビジネスや社会が中国の最新デジタル動向を理解するための重要な窓口になっている。現在、WeChat Payの越境決済事業は世界25の国と地域をカバーし、13種類の通貨に対応している。
情報源:Newswire
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