全般検索

    WEEKLY DEEP TECH BRIEFING

    週刊ディープテック・ダイジェスト

    📖 最新号サンプル・過去号一覧を見る →
    ホーム 最新記事 注目企業
    Platforms Fintech Big Tech

    Alipayがカンボジア決済大手Pi Payと提携し市場を拡大

    中国モバイル決済大手Alipay(アリペイ)が、カンボジアの主要決済プラットフォームPi Pay(パイペイ)との業務提携を発表。増加する中国人観光客向けのインバウンド決済を強化するとともに、現地のフィンテック普及と「ニューリテール(新小売)」の展開を見据える両社の狙いを分析します。

    🇯🇵 日本産業対照:
    中国モバイル決済およびフィンテック動向

    中国国内で急速に普及・進化するモバイル決済と金融インフラ的イメージ

    プノンペンポストなどの報道によると、カンボジア国内で急成長している電子決済サービスプロバイダー「Pi Pay(パイペイ)」は、中国のモバイル決済巨頭「Alipay(アリペイ)」との戦略的業務提携を発表しました。今回のシステム統合により、中国国内のAlipayユーザーはカンボジアのPi Pay加盟店において、Alipayアプリを使って直接キャッシュレス精算を行うことが可能になります。

    Pi Payのトーマス・ポコルニーCEOは、「カンボジアには2020年までに年間200万人以上の中国人観光客が訪れると見込まれており、Alipayとの提携は観光インフラ構築において極めて自然かつ合理的な動きである。両国にとって多大な相互利益を生むだろう」と提携への期待を述べました。

    プノンペンから地方都市へ普及を加速するPi Pay

    Pi Payは、すでにカンボジア全域で16万8000件以上のダウンロード数を記録しています。現在、首都プノンペンを中心に、レストランやカフェ、アパレル店など約1400の加盟店ネットワークを構築しており、2018年初頭からは世界遺産アンコールワットを擁するシェムリアップや、リゾート都市シアヌークビルといった観光エリアへも急速にエリアを拡大する予定です。

    ポコルニーCEOは、「プノンペンだけでもすでに15万人以上のカンボジア市民がPi Payを通じたモバイル決済を利用している。これは、同国の若い世代を中心に、グローバル水準のフィンテック(Fintech)技術が浸透し始めている確固たる証拠だ」と述べ、現地市場でのキャッシュレス普及に対する自信を示しました。

    ニューリテール(新小売)とクロスボーダー決済の融合

    アリババグループ(阿里巴巴集団)が2004年に立ち上げたAlipayは、中国国内で5億2000万人以上のアクティブユーザーを抱え、世界数十カ国へと加盟店ネットワークを広げています。

    Alipayのエリア責任者は「カンボジアを旅する中国人旅行者に対して、母国と同じストレスのない安全な決済環境を提供できる」とした上で、「今回の提携により、消費者がカンボジアを訪問する前後においても、Alipayのプラットフォームを通じて中国国内にいる消費者に対して現地の小売サービスを届けることができるようになる」と語り、単なる決済手段にとどまらない、オンラインとオフラインを融合させた「ニューリテール(新小売)」のグローバル展開を見据えた新たな購買体験の構想について言及しました。

    +1
    リンクをコピーしました
    ✓

    執筆・編集:中国テック番犬 編集部

    孔明合同会社(KongMing LLC)/ 先端技術リサーチチーム
    10年の取材実績

    中国決済黎明期から10年以上の取材実績を持つ金融DX実務家、元IBMのエンタープライズITアーキテクト、外資系戦略コンサルティングファーム出身のビジネスアナリスト、およびAI・先端テックスタートアップ陣によって構成される専門リサーチ集団。現地の公式発表・法定開示・登記・特許・学術論文を直接精査し、日本の産業界へ向けて構造的で偏りのない客観インサイトを発信しています。

    コメント

    ...
    コメントを読み込んでいます...

    コメントを投稿する

    ※ メールアドレスは公開されません。

    💡 Googleでログインすると、お名前・メールの入力と認証コードが不要になります。