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    中国銀聯が銀行業界を統合する「雲閃付」で決済市場の奪還へ

    中国銀聯が政府指導のもと、主要銀行と共同でモバイル決済共通アプリ「雲閃付(Mobile QuickPass)」を発表。AlipayやWeChat Payが先行する中国キャッシュレス市場において、銀行口座直結の利便性とNFC・QR決済を融合した統一インフラで巻き返しを図る戦略を解説します。

    中国銀聯が銀行業界を統合する「雲閃付」で決済市場の奪還へ

    中国銀聯(UnionPay)は、中国国内の30以上の主要商業銀行および決済サービスプロバイダーと共同で、銀行業界統一のモバイル決済サービス「雲閃付(Mobile QuickPass)」の提供を正式に開始しました。このアプリは、デファクトスタンダードとなっている「銀聯QRコード決済」に対応し、ユーザーが様々な銀行で開設している複数の口座を一つのアプリに統合して直接決済に紐付ける、国家規模の共通インフラとなります。

    現在、中国のモバイル決済市場は、アリババグループの「Alipay(支付宝)」やテンセントの「WeChat Pay(微信支払)」が圧倒的なシェアを握っていますが、国策銀行を含む銀行業界が団結し、預金口座と直結した利便性を武器に市場シェアの奪還を目指します。

    中国人民銀行主導による「銀行決済アプリ」の統一

    「雲閃付」の最大の特徴は、中央銀行である中国人民銀行の指導のもと、各商業銀行および銀聯が共同で開発・運営を行っている点にあります。「乱立する各銀行独自の支払いツールを統一し、ユーザーの利便性を最大化する」ことを目的としています。

    このアプリを利用することで、オンライン上で迅速にバーチャル口座の開設が可能です。

    • 第2類口座(決済と投資用の口座。1日あたりの入出金限度額は各1万元=約17万円、年間累計で各20万元=約340万円)
    • 第3類口座(小額決済専用の口座。1日あたりの入出金限度額は各5000元=約8.5万円、年間累計で各10万元=約170万円)

    アプリ内では、銀聯QRコード決済のほか、スマートフォンの非接触技術を利用した「モバイルNFC決済」、個人間送金、口座振込、クレジットカードの管理・返済、リモート決済など、あらゆる決済サービスが網羅されています。

    高いセキュリティとグローバル展開

    セキュリティ面においては、ICチップ、生体認証(指紋・顔認識など)、GPSによるトランザクションのリアルタイム監視など、銀行基準の強固な全方位型不正対策を導入しています。

    また、銀聯の既存の決済ネットワークは、鉄道やバスなどの公共交通機関、コンビニエンスストア、公共料金の支払いシステムとすでに深く結びついており、この強固なネットワークが雲閃付のインフラを強力に後押しします。さらに、中国国内だけでなく、シンガポール、香港、マカオなどすでに銀聯決済が導入されている海外諸国でも雲閃付による決済が可能となっており、今後は東南アジア全域や中東などへも展開地域を順次拡大する計画です。

    情報源:サーチナ

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