中国モバイル決済大手のAlipay(アリペイ)が、米国市場進出において新たな一歩を踏み出した。Alipayは米決済サービス大手のFirst Data(ファーストデータ)と提携し、同社のサービス網がカバーする米国内の約400万店舗においてAlipay決済が順次利用可能になる。
現在、Appleの決済サービス「Apple Pay(アップルペイ)」が米国市場で急速にシェアを拡大している。同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は先日の電話決算発表で、「Apple Payは米国内の450万か所以上で使用可能」と述べた。今回の大手決済ネットワークとの提携により、カバー店舗数においてAlipayはApple Payと同水準に達したことになり、米国市場で事実上直接対決できる基盤が整った。
Alipayの米国市場進出について、上海社会科学院インターネット研究センターの李易(リー・イー)チーフ研究員は、「インターネットを通じたユーザー数の拡大という観点で、Alipayは中国国内においてすでに成長の限界(ボトルネック)に直面しています。真のグローバル化を達成し、国際企業へと成長するためには、海外ユーザーの新規開拓が不可欠であり、海外市場における積極的なアプローチと試行錯誤が必要になります」と分析する。
データによると、現在の中国モバイル決済市場はAlipayとWeChat Pay(ウィーチャット・ペイ)が圧倒的なシェアを占めており、2社で全体の90%以上を支配している。中国の調査会社iResearch(アイリサーチ)がまとめたデータでは、2016年の中国モバイル決済取引額は前年比3倍の38兆元(約627兆円)に達した。これに対し、米国の消費者のモバイル決済利用率は中国に比べて極めて低い水準にとどまる。米調査会社フォレスター・リサーチによると、2016年の米国のモバイル決済取引額は1120億ドル(約12.7兆円)にとどまり、市場規模は中国の約50分の1だった。
李チーフ研究員は、「米国のクレジットカードシステムは極めて整備されており、長年にわたって強固な消費者信用システムが構築されています。モバイル決済のような新しい習慣を根付かせることは、Alipayにとって大きな挑戦となるでしょう」との見解を示している。
情報源:中国新聞網
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