
国連世界観光機関(UNWTO)の最新発表によると、前年の中国人観光客による海外での観光消費総額が他のすべての国・地域を上回り、引き続き世界トップの座を維持したことがわかった。
UNWTOのレポートによると、「前年の中国人観光客による海外での消費額は前年比12%増の2,610億ドル(約28兆2,741億円)に達した。中国は観光客の海外消費額において13年連続で2桁の伸びを記録しており、5年連続で世界最大の海外消費国の地位を維持した。これにより、米国、ドイツ、英国、フランスなどの主要国を引き離す形となった」と説明している。
特にUNWTOのデータから注目すべきは、中国の海外消費額が米国の2倍に達した点である。米国の前年の海外消費額は前年比8%増の1,220億ドル(約13兆2,163億円)であった。
中国は世界の観光産業において最も重要な観光客の「送り出し国」となっており、これは過去20年間の世界的な観光トレンドを大きく象徴している。2001年における中国の海外旅行者数は延べ1,200万人であったが、その後は11倍以上に急増。前年の海外旅行者数は前年比6%増の延べ1億3,500万人に達している。
【解説】当時、中国では急速な中間層の拡大と人民元の安定、そしてパスポート発給要件の緩和などにより、海外旅行(アウトバウンド)ブームが爆発的に進行していた。日本でも「爆買い」という流行語が生まれ、小売業や観光業がこぞってインバウンド対策に乗り出したが、これは日本のみならず世界的な潮流であった。この莫大な消費力を支える決済インフラとして、AlipayやWeChat Payが世界各国の都市へ急速に浸透していったのである。
情報源: サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)、参考消息網
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