日本の飲食店情報サイト大手「ぐるなび」は、中国および台湾の大手オンライン旅行会社(OTA)と業務提携し、訪日外国人観光客が日本国内のレストランを予約する際、事前に現地でオンライン決済を完了できる新サービスの提供を発表しました。
外国人観光客の利便性を高めるだけでなく、飲食店側にとって大きな損失要因となっている連絡なしの当日キャンセル(ノーショー)を防止する強力な防衛策としての効果も期待されています。
中国最大手「Ctrip」とのシステム連携と国際送金の仕組み
この取り組みは、中国最大手のオンライン旅行会社「Ctrip(シートリップ)」との提携により実現しました。ぐるなびに加盟するレストランのコース情報や店舗詳細をCtripのプラットフォーム上に多言語で掲載し、ユーザーは旅程の段階で予約と事前決済を行うことができます。
ユーザーの決済手段としては、中国国内で最も一般的な「中国銀聯(UnionPay)」のクレジットカードやデビットカード、さらには「Alipay(アリペイ/支付宝)」といった主要モバイル決済が利用可能です。ユーザーが支払った予約代金はCtripがまとめて受け取り、その後ぐるなびを経由して日本の各飲食店へ国際送金されるという、一種のクロスボーダーECに近い決済フローが構築されました。
飲食店が直面する「ノーショー」問題の解決へ
Ctripは会員数3億人を超える巨大オンラインプラットフォームであり、当時すでに訪日中国人観光客全体の約3割(年間約200万人規模)が同社のサービスを経由して日本を訪れていました。
急増する訪日客の取り込みを目指す一方で、言語の壁やマナー意識の乖離から、直前キャンセルや連絡なしの来店不履行(ノーショー)が発生し、飲食店に食材廃棄や機会損失のリスクが重くのしかかっていました。
今回の事前決済サービスの導入により、店舗側はリスクなしで外国人客を受け入れることができるようになり、旅行者側も「日本の名店や高級店のコース予約を言語の心配なく安心して確保できる」という、双方にメリットのあるインバウンド環境の整備が進められています。
情報源:ORICON NEWS
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