
アリババグループ傘下の「Alipay(アリペイ/支付宝)」が発表した「2016年中国決済報告書」によると、年間アクティブユーザー数は4億5,000万人に達し、決済全体に占めるモバイル決済比率は71%を記録しました。これは2015年の65%から確実に上昇しており、モバイルへの移行が完全に主流になったことを示しています。
若年層「80年代・90年代生まれ」が牽引する巨大な決済額
Alipayの成長を支えているのは、中国で「80後(バーリンホウ:1980年代生まれ)」および「90後(ジューリンホウ:1990年代生まれ)」と呼ばれるデジタルネイティブ世代です。
1980年代生まれのユーザーの年間平均決済額(クレジットカードの返済や公共料金の支払いなどを含む)は、12万元(約200万円)にのぼります。また、1990年代生まれのユーザーにいたってはモバイル決済の利用率が91%と極めて高く、クレジットカードや現金といった従来の決済手段を持たず、最初からモバイル決済を使い始めた世代となっています。
インフラのスキップが生んだチベットの決済革命
このデータの中で最も興味深い特徴の一つは、地方や遠隔地における圧倒的なモバイル決済率です。
モバイル決済比率において、チベット自治区が中国国内トップの90%を記録しました。これは、沿海部の先進的な大都市よりもはるかに高い数値です。チベットが5年連続でモバイル決済率トップを独占している背景には、固定回線や実店舗の金融・決済インフラが十分に整備される前に、携帯電話の基地局や通信網が整備されたことがあります。
PCやクレジットカード、固定電話を飛び越え、チベットの遠隔地や牧畜エリアに暮らす人々はダイレクトにモバイルインターネットへとアクセスするようになりました。その結果、チベット住民の平均モバイル決済回数は一人あたり年間16.7回となり、キャッシュレスによる生活必需品のオンライン調達が最も熱心に行われている地域の一つとなっています。
情報源:Alipay
コメント
...