テンセント(Tencent)のメッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」が、アリババグループの「Alipay Wallet(支付宝銭包)」に対抗する形で、実店舗で利用できる決済機能(いわゆる対面決済機能)を強化し、加盟店網を急速に拡大しています。
対面スキャン決済の仕組み
WeChatアプリ内の決済メニューから「カードスワイプ(刷卡)」アイコンを選択し、暗証番号を入力することで、画面上に支払い用のQRコードやバーコードが生成されます。店舗側がこのコードをスキャナーで読み取るだけで決済が瞬時に完了する仕組みです。
これまで中国のモバイル決済市場を独占してきたAlipayに対抗するため、WeChatは以下のような多様な業態の大手チェーン店を加盟店として追加しました。
- 飲食:アイスクリームチェーン「Dairy Queen(デイリークイーン)」
- 百貨店・スーパー:天虹百貨(Rainbow)、ロータスマーケット(卜蜂蓮花)、壹加壹(Yi Jia Yi)スーパー
- ドラッグストア・ベビー用品:国大薬房、愛嬰室(Baby Room)
- コンビニエンスストア:好鄰居(Fubaba)、国大365
中国石化(Sinopec)との提携:ガソリンスタンドへも拡大へ
さらにWeChatは、中国最大級の石油精製・化学・販売会社であるSinopec(中国石化)のマーケティング部門との提携を発表しました。これにより、中国全土に展開するSinopec of ガソリンスタンドや併設のコンビニエンスストアにおいて、WeChat決済が段階的に導入される見込みです。
インフラやセキュリティの課題を解消しながら実店舗での利用シーンを増やすこの動きは、中国における現金不要の「スマートライフ」をさらに後押ししています。
情報源:PingWest、The Wall Street Journal
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