2014年、中国のモバイル決済業界において、中国人民銀行(中央銀行)による一時的な規制(セキュリティ懸念に伴う一時停止措置)を乗り越え、QRコード決済の本格的な普及期が近づいています。これは、インフラ整備と専用端末の普及に時間がかかっていたNFC決済に比べ、極めて迅速な進展を見せています。
本記事では、当時の中国国内におけるQRコード決済の普及状況と、O2O(Online to Offline)マーケティングの実際を写真と共に振り返ります。
1. アプリ側の進化:アリペイとWeChat Payの台頭
中国のモバイル決済市場は、アリババ傘下の「Alipay Wallet(支付宝銭包)」と、テンセントの「WeChat(微信)」が提供する決済機能が激しく競い合っています。
AlipayとWeChatそれぞれの決済・連携用QRコード表示画面
2. 加盟店の対応:コンビニから百貨店、自動販売機まで
実店舗側の受け入れ態勢も急速に整いつつあります。コンビニチェーン「喜士多(C-store)」や高級百貨店「銀泰百貨(Yintai Department Store)」などでは、既存のPOSレジシステムを改修してバーコード・QRコードの読み取りに対応させています。
コンビニのレジでスマートフォンのバーコードをスキャンして支払う様子
百貨店の特设カウンターにおけるAlipay対応の案内
さらに、街中の自動販売機でも、小銭を使わずにWeChatでQRコードを読み取るだけで飲料が購入できる仕組みが導入されています。
自販機に表示されたQRコードをスキャンして決済するデモ
3. オンラインスーパーの地下鉄広告とバーチャル店舗
上海などの大都市では、大手オンラインスーパー「1号店(yigou)」が地下鉄の壁面に商品のQRコードを並べた「バーチャル店舗」広告を展開しました。乗客は通勤の合間に欲しい商品のQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、自宅まで商品を配送させることができます。
地下鉄構内にずらりと並ぶバーチャル棚広告
スマートフォンをかざして買い物を楽しむ様子
4. 中小企業のマーケティング活用
QRコードは大手企業だけでなく、酒類の販売代理店や地元の小売店、飲食店などのプロモーション施策としても幅広く活用されており、チラシや製品パッケージに印刷されたコードから、簡単に購入ページや決済手続きへ移行できるようになっています。
製品に添付されたQRコードから直接注文・支払いが可能に
スマートフォンを用いた決済フローの解説図
中国市場におけるQRコードの社会浸透を示すイメージカット
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