2013年8月に正式リリースされた「WeChat 5.0(微信)」は、それまでの単なる対話アプリから、中国のモバイル決済インフラへと進化を遂げる決定的な転換点となった。新搭載された「WeChat Pay(微信支付)」の、当時としては画期的だったアプリ内決済フローの詳細ステップを、実際のUIイメージに沿って解説する。
「WeChat Pay(微信支付)」の決済フロー
| ステップ | 処理手順・機能 | | 1. 公式アカウント選択 | 企業や店舗の公式アカウント(パブリックアカウント)を開き、商品やキャンペーン情報をクリックする。 | | 2. 購入金額の確認 | 購入ページで金額や数量を確認し、「支払う(立即支付)」ボタンをタップする。 | | 3. 銀行カード番号入力 | 初回決済時に、チャージや引き落としを行う銀行カード番号を入力する。 | | 4. 本人確認情報入力 | カード名義人の氏名、身分証明書番号(身分証ID)、登録携帯電話番号を入力して認証を行う。 | | 5. SMS認証コード入力 | 登録した携帯電話宛てに届くワンタイムSMS認証コードを入力して、本人のデバイスであることを証明する。 | | 6. 6桁暗証番号の設定 | 銀行の複雑なパスワードの代わりに、WeChat内専用の「6桁の支払いパスワード」を設定・入力する。 | | 7. 決済完了 | 処理が完了。2回目以降の決済では、この6桁のパスワードを入力するだけで瞬時に支払いが完了する。 |
技術的な背景と意義
この「初回のみカード連携・身分確認を行い、以降は6桁のパスワードだけで支払う」という決済UIは、当時の中国のオンラインショッピングのハードルを劇的に下げた。
それまで主流だったネットバンキング決済では、PCにUSBキーを接続したり、何重ものセキュリティプラグインをロードしたりする必要があった。WeChat Payが実現したこのシンプルなタッチ&暗証番号のプロセスは、その後の「紅包(お年玉)キャンペーン」によるバイラルな爆発的普及を支え、Alipayの牙城を崩す最大の原動力となった。
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