滴滴、ラテンアメリカで2025年に国際事業が急成長を牽引する多角化戦略
TL;DR: 滴滴のラテンアメリカ事業は2025年にGTVが30%超増、外売再開で更なる拡大が見込まれる。
- 2025年Q4国際GTVは前年同期比47.1%増の366億元。
- 年間注文件数は45.05億件、3年複合成長率は32%。
- バラエティ豊かなサービス(出行・外売・金融)で市場シェアを拡大。
- 電動車・サステナブル出行で環境貢献も同時に実現。
ラテンアメリカは人口6.6億、都市集中が進む成長市場。滴滴がローカライズと多角化で急速にシェアを伸ばし、同地域のモビリティ・生活インフラを再構築しつつある。
国際事業の成長概況
2025年Q4の国際GTVは前年同期比47.1%増の366億元、年間では1170億元に達し、注文件数も45億件超と堅調に伸びた。
日均注文は1300万件以上で、中国本土の約1/3に相当し、ラテンアメリカ全体での出行需要を大きく牽引している。
この成長は、同社が2022年以降加速させたローカルブランド保持とサービス横展開の成果と評価され、投資家からは「跑赢大盘」評価が維持された。
ラテンアメリカでのローカライズ戦略
滴滴はバラエルの99プラットフォームを買収し、ブランドとチームを維持したまま現地市場へ再投入した。
現地ユーザーは5500万の活躍ユーザーと150万のドライバー・ライダーを抱え、3300以上の都市で約40%のシェアを確保している。
ローカライズにより利用習慣が維持され、モトバイク(バイク)サービス99Motoは3年で20億件超の注文を獲得し、ドライバーは30%増、配送は60%増と高い成長率を示した。
多角化サービス:出行・外売・金融のシナジー
滴滴は出行基盤を活かし、メキシコでDiDi Foodを立ち上げ、外売と金融サービスを横展開した。
メキシコでは70以上の都市で3000万ユーザーを抱え、出行と外売のシェアともに国内トップに上り詰めた。
バラエでも99Foodを再開し、60以上の都市でサービス提供。2025年8-10月のサンパウロ地域ではiFoodのシェアが52.3%に低下し、99Foodが10%に上昇した。
電動化とサステナビリティへの投資
99プラットフォームは2024年7月に電動車出行ブランド99electric-Proを開始し、5都市でサービスを拡大した。
2025年11月までに2700万人以上が利用し、CO2削減は約3.12万トン、約24.5万本の樹木に相当する環境効果を創出した。
メキシコでは2025年10月に500台の純正電動専用車(広汽埃安・江汽)を投入、2030年までに10万台の電動車導入を目指す。
市場影響テーブル
| 企業名 | 影響 |
|---|---|
| 滴滴 | ラテンアメリカ全体で出行・外売・金融のシェア拡大 |
| 99プラットフォーム | バラエルの出行・配達市場における急成長 |
| iFood | シェア低下、競争激化に直面 |
| 広汽エアン・江汽 | メキシコでの電動車供給拡大、現地EV市場の先駆け |
これらの動きは、滴滴が単なる配車アプリから「スーパーアプリ」へと進化し、地域経済とモビリティインフラを同時に変革していることを示す。
まとめ
滴滴はローカライズとサービス多様化でラテンアメリカ市場を急速に支配し、電動化投資で持続可能性も確保。今後も成長が期待できる。
よくある質問
Q: 滴滴のラテンアメリカでのユーザー数はどれくらいですか?
A: バラエルの5500万、メキシコの3000万以上、合計で約1億人を超える。
Q: 99Foodはどの程度シェアを伸ばしていますか?
A: サンパウロ都市圏で2025年8-10月に10%の市場シェアを獲得し、ユーザー浸透率は15.9%(約310万人)に達した。
Q: 電動車導入はどの程度進んでいますか?
A: メキシコで500台の純正電動専用車を投入、2030年までに10万台を目標に計画中。