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    アリババ自社開発のAI眼鏡「夸克」中国ECで予約販売開始

    アリババ傘下の夸克(クアック)が、同社初となる自社開発の双眼式AI眼鏡を発売。クアルコムのAR1と恒玄のBES2800という2つのフラッグシップAIチップを搭載し、リアルタイム画像認識や高徳地図による視線連動ナビゲーションに対応。価格は3,999元(約8万円)で予約を開始した。

    未来のスマートグラスの利用シーンイメージ
    未来のスマートグラスの利用シーンイメージ
    アリババ傘下の「夸克」が開発した、AIチップ2基搭載の双眼スマートグラス

    アリババ傘下の夸克(クアック)が、同社初の自社開発AI眼鏡を2024年11月27日に発売すると発表した。価格は3,999元(約8万円)で、すでに中国の主要なECプラットフォームで予約販売が開始されている。

    ハードウェアの特徴

    本製品は、米国のQualcommが提供するAR1チップと、中国の恒玄(ヘンシュエン)が開発したBES2800チップという、二つのフラッグシップAIプロセッサを搭載している。これにより、リアルタイムの映像解析や音声認識、AR表示がスムーズに行えるとされている。

    ディスプレイはデュアルレンズ構成の双眼方式で、両目に対して独立した映像を提供する。表示距離は前後上下ともに調整可能で、近視ユーザー向けに1:1のバランス配重が施された設計となっている。

    デザインとバッテリー設計

    眼鏡本体は7.5mmの超細フレームを採用し、軽量化と装着感の向上を実現した。バッテリーはレンズの付け根ではなく、鏡脚(テンプル)部分に内蔵されており、交換可能なモジュール式となっている。メーカーは「換電不断電(装着したままバッテリー交換可能)、無限に近い連続使用が可能」と謳っている。

    カメラは鏡脚側に配置され、二重防振機構を備えているため、第一人称視点(POV)での超高画質動画撮影が可能だ。さらに、瞬時の撮影(高速シャッター)や夜景モード(スーパー夜景)にも対応し、ライブ配信も第一人称視点で行える。

    ソフトウェアとAI機能

    ソフト面では、AIによる物体認識機能が標準装備されており、植物や建築物、ランドマークなどをリアルタイムで判別できる。さらに、同時通訳・対面翻訳・写真翻訳といった多言語対応機能も搭載されている。

    生活支援としては、撮影した画像を元にメモを自動生成する「備忘リマインダー」や、支付宝(アリペイ)の「看一看」決済が組み込まれ、スマートフォンを取り出さずに支払いが完了できる。

    ナビゲーションは高徳(ガオデ)のスマートナビシステムを採用し、頭の向きに合わせてリアルタイムにルート案内を表示する。独自のアルゴリズムにより、視線と連動したナビが可能になる。

    さらに、夸克独自のスーパーAIアシスタントが内蔵されており、最新のQwenクローズドモデルをベースに「夸克同学(クアック・トンシュエ)」と呼びかけるだけで起動できる。質問応答や情報検索、日常会話まで幅広く対応できる。

    市場と販売状況

    本眼鏡は、淘宝(タオバオ)をはじめとする主要ECプラットフォームで先行予約が開始され、価格は3,999元(約8万円)と設定されている。予約開始から数日で在庫が減少する勢いで、特にAI機能とAR表示を組み合わせたウェアラブルデバイスへの関心が高まっていることが伺える。

    夸克は今回の製品を「C計画」の一環として位置付け、将来的にはPC事業や他のスマートデバイスへのAI統合を視野に入れていると報じられている。業界アナリストは、AI眼鏡市場が2025年に初めて年間1000万台を突破する可能性があると指摘しており、夸克の参入は中国国内だけでなく、グローバル市場にも影響を与えると見ている。

    なお、同社は学生向けの教育プランや企業向けの導入支援策も同時に発表しており、教育機関やビジネスシーンでの活用も期待されている。

    出典: IT之家

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