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    独自OS「HarmonyOS」躍進、接続台数10億台突破の衝撃

    中国で完全自社開発OS「HarmonyOS NEXT」を祝う大型イベントが開催。接続デバイス数が10億台を突破し、国内シェア2位に躍り出たエコシステムの最新動向をまとめました。HUAWEI独自AIアシスタント「小芸」の搭載や三つ折りスマホ「Mate XT」との連携について解説します。

    OpenHarmony タブレットホーム画面のイメージ
    OpenHarmony タブレットホーム画面のイメージ
    オープンソースプロジェクト「OpenHarmony」をベースに進化を続けるHarmonyOSのUI(イメージ画像)

    中国独自OS「HarmonyOS」の大型祝賀イベントが深センで開催

    中国中央テレビ(CCTV)は、ファーウェイ(HUAWEI)が開発した独自オペレーティングシステム「HarmonyOS(中国語名:鴻蒙)」のエコシステム発展を記念する大型ライブイベント『鴻蒙星光盛典(HarmonyOS Starry Night Gala)』を、深セン市の大運体育センターで開催しました。

    このイベントは、CCTVの複数の主要ニュース・経済チャンネルや公式配信アプリを通じて、中国全土へ生中継されました。中国国内では、国家主導で進められるコア技術の「自主開発・自給自足(自主可控)」を象徴する出来事として大々的に報じられています。

    脱Androidを果たした「純血」OSとしての位置付けと意義

    HarmonyOSは、Androidのオープンソースプロジェクト(AOSP)のコードを一切含まない、完全独立のマイクロカーネルOS「HarmonyOS NEXT」へと進化しました。

    これにより、米国からの禁輸措置(エンティティ・リスト追加)以降、ファーウェイが長年目標として掲げていた「完全に独立したソフトウェア・ハードウェア・サプライチェーン」の構築が名実ともに達成されたことになります。テーマである「在一起,就可以(共に進めば成し遂げられる)」が示すように、中国のテック産業が一丸となって米国の技術的包囲網を突破した象徴として歓迎されています。

    接続デバイス数10億台突破と「OpenHarmony」の成長

    ファーウェイが公表した最新データによると、HarmonyOSエコシステムに接続されているデバイス(スマートフォン、PC、スマートウォッチ、スマートカーなど)の総数は10億台を突破しました。中国国内のモバイルOS市場シェアにおいて、AppleのiOSを追い抜き、Androidに次ぐ第2位の地位を確固たるものにしています。

    このエコシステムの基盤となっているのが、オープンソースの「OpenHarmony」プロジェクトです。5年間で貢献者数は9,200人を超え、コード行数は1億3,000万行を突破。金融、交通、教育、エネルギー、航空など、セキュリティと信頼性が極めて重視される70以上の業界向けに、1,300以上のカスタムハードウェア・ソフトウェアソリューションがすでに提供されています。

    最新デバイスに見るHarmonyOSとAIの統合

    ファーウェイは最新のフラッグシップスマートフォン、折りたたみタブレット、スマートウォッチなどにHarmonyOSの最新バージョンを搭載し、システム層に統合されたAIエンジンによるシームレスなマルチデバイス連携をアピールしています。

    • AIアシスタント「小芸(Celia / XiaoYi)」の高度化
      ファーウェイの独自大規模言語モデル(LLM)である「盤古(Pangu)モデル」をバックエンドに採用。従来の音声コマンド応答を超え、画面上のコンテンツを視覚的に理解し、ジェスチャーや表情を認識してユーザーの意図を先回りする自律型AIエージェントへと進化しました。
    • 三つ折りスマートフォン「Mate XT」とのシームレス連携
      世界初の三つ折り画面端末「Mate XT Ultimate Design(非凡大師)」では、HarmonyOSの強力なマルチウィンドウシステムを活かし、スマートフォンサイズからPCクラスの作業空間(タブレットモード)へシームレスにアプリを切り替え、オフィスソフトをフルデスクトップ体験で操作できます。
    • デバイス間での作業状態のリアルタイム遷移
      「MateBook」ノートPCやスマートディスプレイとスマートフォンの間で、クリップボードやファイル共有だけでなく、アプリの実行状態そのものをワンタップで引き継ぎ、シームレスに作業を再開できるマルチデバイスコラボレーションが実用化されています。

    今後のグローバル市場での展望

    『鴻蒙星光盛典』は、単なる一企業の発表会を超え、中国独自のOSが生態系として自立したことを示すイベントとなりました。

    今後は、中国国内で確立されたこの巨大なエコシステムが、アジアや中東、ヨーロッパなどの国際市場においてどこまで受け入れられるかが次の焦点となります。すでに主要なグローバルアプリのローカライズ版開発が現地デベロッパーと共同で進められており、第3のモバイルOSとしての実力が試されることになります。

    出典: IT之家

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