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    コロナ禍の中国で急増する「クラウド生活」:日常のオンライン化

    新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖(ロックダウン)により、中国人のライフスタイルがオンラインへ急激にシフトしている。「クラウドオフィス」や「クラウド学習」、「クラウド食材調達」といった新たな「クラウド生活」の実態と人々の消費行動の変化をレポートする。

    コロナ禍の中国で急増する「クラウド生活」:日常のオンライン化

    新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、中国各地での厳格な隔離措置やロックダウンが長期化する中、人々は自宅にいながら社会活動を継続するための新しい生活様式「クラウド生活(中国語:云生活)」に適応しつつある。

    これは単なる一時しのぎのトレンドにとどまらず、産業構造や個人の消費習慣そのものをオンラインシフトさせる大きな潮流である。ある世論調査によると、回答者の86.8%がロックダウン下の「クラウド生活」について「充実している」と感じており、65.9%が消費習慣がオフラインからオンラインへと明確に変化したと答えている。

    日常のあらゆる場面で展開される「クラウド(雲)化」

    インターネットとモバイル決済のインフラが高度に発達した中国社会ならではの、多様な「クラウド生活」の具体的な実態を紹介する。

    • 「クラウド観光(云旅游)」: 旅行好きな北京在住の張さんは、外出できない期間もスマートフォンで観光気分を味わっている。観光地が提供する360度パノラマカメラによるリアルタイムのライブ配信を視聴し、まるで現地を歩いているかのようなVR体験を楽しんでいる。
    • 「クラウドディナー・パーティ(云聚餐)」: 一人暮らしの程さんは、週末に友人たちとオンラインでビデオ通話を繋ぎながら、同時にそれぞれ自宅で料理を作る。画面越しに一緒に食事を囲む「クラウドパーティ」を行い、自粛生活の孤独を和らげている。
    • 「クラウド食材調達(云買い出し)」: スーパーへの不要不急の外出を避けるため、多くの市民がデリバリーアプリやミニプログラム(WeChat/Alipay)を通じて新鮮な野菜や肉を購入。非接触デリバリー(置き配)サービスを利用して、自宅に居ながら本格的な火鍋を楽しむ生活が一般的になっている。
    • 「クラウドオフィス(云办公)&クラウド学習(云学习)」: 劉さんの一家は、家族全員が異なるクラウド環境で活動している。子供たちは教育プラットフォームやWeb会議ツールを通じたリモート授業に参加し、両親は企業向けコラボレーションツールを利用したテレワーク(クラウドオフィス)で通常通り業務を行っている。
    • 「クラウドフィットネス(云健身)」: ジムが閉鎖されたため、姜さんはオンラインで配信されるプロのインストラクターによるトレーニング動画や、ライブ配信でのフィットネス講座を活用し、自宅の限られたスペースで健康維持とストレス解消に努めている。

    「クラウド生活」がもたらす長期的な社会変革

    このように、エンタメ、飲食、仕事、学びのすべてが「クラウド」へと移行した。中国のこうした消費行動の変革は、感染症が終息した後も、一定の割合で定着すると予想されている。

    教育現場におけるオンライン講義システムの標準化や、企業のテレワークインフラの整備、生鮮食品EC(D2C)の物流ルートの効率化などは、ポストコロナにおいても産業の基盤として残り続けるだろう。華東交通大学の専門家らは、この「クラウド生活」というライフスタイルは一時的な流行にとどまらず、デジタルトランスフォーメーション(DX)の波と合流し、長期的かつ不可逆的な社会の進歩を加速させる大きな推進力になると指摘している。

    出所:人民網、中国青年報調査データ

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