
深夜、北京市内の学院南路と四道口路の交差点の北西角にあるコンビニはまだ電気が煌々とつき、多くの客が出入りしていました。この24時間営業の店舗で売られているのは、新鮮な野菜や果物ではなく、多種多様な「本」です。これは、北京市海淀区が推進する「24時間コミュニティ・ライフサービス圏」を構築するための新たな取り組みの一つとなっています。
以前この店舗に通っていた人は、中に入ったときに「店を間違えたのではないか?」と感じるかもしれません。なぜなら、かつて並んでいた野菜や果物の陳列棚が一掃され、店内が洗練された4つの複合エリアに再改装されたからです。
4つのエリアが融合した新しい店舗設計
- ティースタンド・カフェスペース:ドアを入るとすぐに、お茶やジュースなどのドリンクをテイクアウト・イートインできるショップがあります。
- フラワーショップ:ティースタンドの隣に位置する、生活を彩る小さな花屋エリア。
- 24時間コンビニ:日用品やホットスナックなどを販売する、定番のキャッシュレスコンビニエリア。
- 24時間書店(無料読書バー):店舗の奥に広がる長方形の広大なエリア。壁際や中央に本棚が置かれ、ビジネス書から小説、学術書までがぎっしりと並びます。中央には読書用の大テーブルが配置されています。
壁際にも個別カウンターとハイチェアがあり、すべての席にスマートフォンやPCを充電できるコンセントが完備されています。深夜になると、多くの学生や若いビジネスパーソンが静かに読書や学習に励んでいます。
コンビニ面積の半分以上が「無料読書スペース」
普通の店舗と異なり、コンビニと本格的な24時間書店が併設されている点について、店舗責任者は以下のように説明します。
「この店舗の総面積は約300平方メートルですが、そのうちの半分以上にあたる約160平方メートルを書店スペースに割り当てています。ここは『無料読書バー』として運営されており、購入前の新しい本であっても、自由に袋から出してこのスペースで座って読むことができます」
背景:海淀区の文教エリアならではのインフラ支援
この店舗がある北京市海淀区は、清華大学や北京大学といった中国トップの大学が集まり、さらに中国のシリコンバレーと呼ばれる「中関村(ジョングアンツン)」を擁する、教育とITスタートアップの集積地です。そのため、深夜まで学習や作業を行いたいという熱心な若者のニーズが非常に高く、無料の「学習スペース」として機能する図書コンビニはオープン直後から大歓迎されました。
北京市が進める「ライフサービスインフラの高度化」と「市民の読書推進運動」が合致した、新しい実店舗の生存戦略モデルとして注目を集めています。
情報源:北京日報
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