各種の調査によると、中国人観光客による海外の百貨店や小売店でのショッピング消費額が減少傾向にあります。中国人観光客の2016年における旅行中の平均ショッピング消費額は、前年比で17%減少したことが明らかになりました。
コンサルティング会社のオリバー・ワイマンが中国人観光客2,000人を対象に実施したアンケート調査によると、2016年の平均ショッピング消費額は前年比17%減の6,705元(当時の為替レートで約11万2,000円)でした。一方で、体験型の旅行へのシフトが進んだことで、宿泊費やアクティビティ等の旅行自体の費用は3.5%増加しています。
観光客が旅先でのショッピング支出を抑えるようになった背景には、中国本土におけるECエコシステムの急激な進化があります。アリババ(阿里巴巴)やJDドットコム(京東集団)などのECプラットフォームが極めて高度に発達し、越境ECを通じて海外の製品を安価かつ手軽に購入できるようになりました。さらに、中国国内の物流網の高速化により、注文した翌日や数日以内には商品が届くインフラが整ったことも影響しています。
この「爆買い」の沈静化と消費スタイルの変化は、世界各国の小売業界に打撃を与えています。かつて免税売上で急成長した日本のラオックス(Laox)の売上高は2016年に前年比33%減少し、米国の老舗百貨店メイシーズ(Macy’s)も実店舗の閉鎖に追い込まれるなど、小売ビジネスの調整を余儀なくされています。
オリバー・ワイマンの分析担当者は、「小売業者はモノを売るだけのインバウンド対策から脱却し、店舗での体験価値の提供や、旅あとのEC連携(旅後EC)など、グローバルなオムニチャネル戦略の再構築を進める必要がある」と指摘しています。
(情報源:韓国聯合ニュース)
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