中国の電子商取引(EC)最大手であるAlibaba(アリババ)グループは2017年5月18日、2016年第4四半期(10-12月)および2016年度通年の決算を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比60%増の385億7900万元(約6172億円)に達し、IPO(新規株式公開)以来で最大の成長率を記録した。
その前日には、インターネットサービス大手のTencent(テンセント)も2017年第1四半期(1-3月)の決算を発表しており、売上高は前年同期比55%増の495億5200万元(約7928億円)、純利益は同比58%増の145億元(約2320億円)と好調な業績を収めている。中国のITメガベンチャーであるこれら2社の純利益を合算すると、1日あたり約2億7000万元(約43億円)もの利益を創出している計算になる。
Tencentの業績を牽引しているのは、オンラインゲーム、SNS、オンライン広告事業だ。特にPCやモバイル向けのゲーム事業が売上高全体の多くを占め、当四半期は前年同期比34%増の228億1100万元(約3649億円)に上った。Tencentは「第1四半期は春節(旧正月)の大型連休があったため、オンラインゲームの注文が大きく伸びた」と説明している。
一方、IPO以来最高の成長を遂げたAlibabaは、主力ECサイトである「Tmall(天猫 / テンマオ)」や「Taobao(淘宝 / タオバオ)」に加え、クラウドサービス「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」が大きく貢献している。当四半期のEC事業の売上高は前年同期比47%増の315億7000万元(約5051億円)に達し、Alibaba Cloudの売上高は同比103%増の21億6300万元(約346億円)となった。クラウド事業はこれで8四半期連続の3桁成長(前年同期比2倍以上の成長)を維持している。
2017年に入り、AlibabaとTencentは時価総額において熾烈な首位争いを繰り広げており、双方とも3000億ドル(約33.3兆円)を突破し、米国のAppleやAlphabet(Google親会社)など世界のトップテック企業と肩を並べる規模に成長している。
さらに、この両社にとどまらず、JD.com(京東)やNetEase(網易)、Sina(新浪)、Weibo(微博)といった主要中国テック企業も、市場予想を上回る決算を相次いで発表している。ベンチャーキャピタル関係者は「現在の中国テック市場の急成長は、M&Aによるシナジー、規模の経済、そして中国国内における消費の高度化(アップグレード)が重なった結果である」と分析している。
情報源:北京日報
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