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    中国メガバンク5行が「QRコード決済」参入で描く逆襲のシナリオ

    中国中央銀行によるバーコード決済規定案の発表を受け、中国メガバンク5行をはじめとする銀行勢が一斉にQRコード決済へ参入した背景を解説。アリペイやWeChat Payが市場を寡占する中、セキュリティやトークン技術での差別化を図り、巻き返しを狙う銀行業界の動向を追います。

    中国メガバンクのQRコード決済サービス
    中国メガバンクのQRコード決済サービス
    メガバンクが続々と導入する独自のQRコード決済アプリ(イメージ画像)

    2016年、中国の決済市場に大きな動きがありました。中国中央銀行の主導のもと、中国支払清算協会が「バーコード決済業務管理弁法(意見募集原案)」を発表し、二次元コードを用いた決済サービスの運営ルールが明確化されたことで、それまで一時停止されていた銀行による独自の二次元コード決済への規制が事実上解除されました。

    これにより、各銀行は一斉に自社のモバイルバンキングや決済サービスを強化し、QRコード決済市場への本格的な参入を開始しました。現在、中国の5大メガバンクをはじめ、中国郵政儲蓄銀行、中国民生銀行、平安銀行などが続々とQRコード決済陣営に加わっています。

    日本国内でもメガバンク主導の決済サービス(Bank Payなど)が存在しますが、中国においても先行するアリペイ(Alipay / 支付宝)やWeChat Pay(微信支付)に対抗するため、銀行独自のネットワークを生かしたサービスが展開されています。

    各行の取り組みは以下の通りです:

    • 中国工商銀行(ICBC):他行に先駆けていち早く「二次元コード決済」の提供を開始。
    • 中国農業銀行:独自の「Kコード決済(K码支付)」サービスを展開。
    • 交通銀行:クラウド決済やQRコード決済(QR付)をローンチ。
    • 中国建設銀行:独自のモバイル決済ブランド「ドラゴンペイ(龍支付)」を立ち上げ。

    これらの銀行系QRコード決済は、機能面では先行するアリペイやWeChat Payとほぼ同様の体験を提供しつつ、銀行ならではの「高いセキュリティ」を前面に押し出して差別化を図っています。

    例えば、中国工商銀行の決済システムでは、決済時にクレジットカードのオリジナル番号を直接送るのではなく、「トークン(Token)」情報へと変換して非表示化するトークナイゼーション技術を採用しています。さらに、1日の取引限度額管理や、決済用二次元コードの改ざん・不正利用を防ぐための24時間リアルタイム監視体制を敷くことで、ユーザーの資産保護を徹底しています。

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