春節を狙うインバウンドデジタルマーケティング
大手小売チェーンの東急ハンズは、中華圏の旧正月である「春節」の大型連休に合わせ、訪日中国人観光客をターゲットとしたプロモーション活動を開始しました。その中核となる施策として、中国最大のソーシャルメディア「WeChat(微信)」上に公式アカウント「東急ハンズ(东急HANDS)」を開設しました。
本アカウントでは、東急ハンズならではのユニークでアイデアあふれる日本の文房具や雑貨、美容グッズなどの魅力を中国語で発信します。また、日本の各店舗の紹介や割引キャンペーン情報などを提供し、訪日前の情報収集段階(旅前)から訪日時の来店促進(旅中)までシームレスにアプローチすることを目指しています。
メンバーズによるインバウンド総合支援体制
今回の取り組みは、企業のインバウンド向けデジタルマーケティングを支援する株式会社メンバーズが総合的にプロデュースしています。メンバーズは、WeChatをはじめとする海外ソーシャルメディアの運用ノウハウに加え、北京やバンコクの海外拠点、中国国内で実績のある現地パートナー企業と強固に連携しています。
公式アカウントの立ち上げにとどまらず、現地ユーザーに響くコンテンツ企画の策定、公式アカウントのフォロワー(ファン)獲得に向けた広告施策の実施など、東急ハンズと訪日中国人旅行客との中長期的な関係構築(エンゲージメント構築)を包括的に支援する予定です。
背景:日本と中国のSNS利用環境のギャップ
日本国内ではコミュニケーションツールとしてLINEが圧倒的なシェアを持っていますが、中国国内では政府のネットワーク規制によりLINEやFacebook、Twitterといった主要な海外サービスが利用できません。
その代替として、中国国内ではテンセント(騰訊)が提供する「WeChat」が生活インフラとしての地位を確立しています。WeChatは単なるメッセンジャーアプリの枠を超え、情報収集、EC、そしてモバイル決済(WeChat Pay)までを網羅する「スーパーアプリ」となっています。日本企業が中国人観光客に効果的にリーチするためには、現地でインフラ化しているWeChat公式アカウントの活用が不可欠な戦略となっています。
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