2025年 中国AI・テクノロジー最新動向:Huaweiタブレット発表・小米会議・Meta研究者退職・Nvidia売上記録・AI玩具市場拡大
2025年11月19日付けで、Huaweiの新型二合一タブレット「MatePad Edge」や小米(Xiaomi)の全エコシステム会議、MetaのAI研究トップが独立起業、Nvidiaの過去最高売上、そして中国のAI玩具市場が大幅に拡大するなど、アジア太平洋地域のテクノロジーシー…

2025年11月19日付けで、Huaweiの新型二合一タブレット「MatePad Edge」や小米(Xiaomi)の全エコシステム会議、MetaのAI研究トップが独立起業、Nvidiaの過去最高売上、そして中国のAI玩具市場が大幅に拡大するなど、アジア太平洋地域のテクノロジーシーンが一気に加速した。
本稿では、各社の最新製品・イベントの概要と、背後にある市場・技術トレンドを詳しく解説し、日本の読者が今後の投資・導入判断に活かせる情報を提供する。
Huawei、HarmonyOSベースの二合一タブレット「MatePad Edge」正式発表
11月19日に開催されたHuaweiのHarmonyOSオフィス新製品技術説明会で、同社初の二合一タブレット「MatePad Edge」が初公開された。HarmonyOSの低レベル機能を活かし、タブレットとPCのエコシステムをシームレスに統合できる点が最大の特徴だ。
本機は14.2インチ、画面占有率94%の柔軟OLED「雲晰柔光」ディスプレイを搭載し、6.85mmという超薄型ボディに収められている。音響面では高低音分割の6スピーカーとモバイル全景音響を実装し、マルチメディア体験を向上させた。
スペック面では、上位モデルが24GB RAM+32GBストレージ、さらに1TB SSDをオプションで選択可能というハイエンド構成を提供。冷却システムはマイクロポンプ液冷膜とアルミニウム製デュアルファンを組み合わせ、28Wのパフォーマンスを薄型筐体で実現している。
デバイスは背面に大面積スタンドを備え、外付けのサスペンション式キーボード(タッチパッド付き)やスタイラスペンとの組み合わせで、タブレットモード・PCモード・スタンドモードの3形態に自由に切り替えられる。正式リリースは11月25日で、同時にMate80シリーズやMate X7二重折りたたみデバイス、FreeBuds Pro 5イヤホンも発表された。
小米、2025年「人・車・家」全エコシステムパートナー会議を開催
小米は12月17日に「2025小米人・車・家全エコシステムパートナー会議」を開催すると発表した。会議はソフトウェア・ハードウェアの最前線技術と業界トレンドを議論する場として位置付けられ、同社の澎湃OS、IoT、インターネットサービスに加えて、初めて自動車領域のCarIoTエコシステムが組み込まれる。
基調講演には小米グループ社長の盧偉氷(ル・ウェイビン)やソフトウェア部門の李楠(リー・ナン)らが登壇し、AI大模型「MiMo」チームの新星ロ・フーリー(羅福莉)もMiMo大模型担当として基調演説を行う。ロ氏は、今年オープンソース化した多モーダル大模型「Xiaomi MiMo‑VL」や推論大模型「Xiaomi MiMo」、エンドツーエンド音声大模型「Xiaomi‑MiMo‑Audio」について解説した。
さらに、小米は先週「Xiaomi Miloco(Local Copilot)」という全屋AIアシスタントソリューションを発表。自社開発の7B規模端側視覚言語大模型「MiMo‑VL‑Miloco‑7B」を搭載し、自然言語での指示だけで照明や音楽、家電の連携を自動実行できる。たとえば「読書中にデスクライトを点灯し、バックグラウンドでクラシック音楽を流して」といった要望を、システムが認識・実行する。
Meta AIのトップ研究者、ヤン・レク(Yann LeCun)氏が独立起業へ
Meta(旧Facebook)のチーフAIサイエンティストで、チューリング賞受賞者でもあるヤン・レク氏が、同社を離れ新たにスタートアップを設立するとThreadsで発表した。レク氏は2025年末までMetaに在籍しつつ、独立後は「高度機械知能(Advanced Machine Intelligence、AMI)」プロジェクトを引き継ぎ、物理世界の理解・永続的記憶・推論・複雑行動計画を実現する次世代AIシステムの開発を目指す。
Metaは新会社のパートナーとして協力を表明し、CEOのマーク・ザッカーバーグやAI部門責任者らへの感謝を示した。レク氏は、Meta内部での報告ラインが2024年6月に大幅に変更されたことや、AI戦略に関する意見の相違が独立の背景にあると示唆した。
レク氏は、FAIR(Facebook AI Research)部門が商業志向のAIチームにシフトし、長期的基礎研究が縮小傾向にあることを指摘。今回の独立は、研究の自由度とインパクトを最大化するための選択だと語っている。
Nvidia、2025年10月期第3四半期で570億米ドルの売上を記録
米国の半導体大手Nvidiaは、2025年10月26日締めの2026会計年度第3四半期決算で、売上高570億米ドル(約4053億円)を達成したと発表した。これは前期比22%増、前年同期比62%増という伸びで、同社史上最高額となった。
特にデータセンター事業が好調で、売上は512億米ドル(約3641億円)に達し、前年同期比66%増となった。CEOの黄仁勲氏は、AIチップ「Blackwell」の販売が急拡大し、クラウドGPUはすでに完売状態にあるとコメントした。
同社は第4四半期の売上予想を650億米ドルとし、さらに80億米ドルの増収を見込んでいる。黄氏は「AIバブル」という懸念に対し、AIは既存ワークロードを根本的に変える技術であり、インターネットバブルとは性質が異なる」と自信を示した。
また、Nvidiaはサーバー向けメモリを従来のDDR5から低消費電力のLPDDRへシフトする計画を発表。スマートフォン・タブレット向けに広く採用されているLPDDRをサーバーに導入することで、エネルギーコスト削減と省電力化を図るという。これにより、メモリ供給チェーンに新たな需要が生まれ、低価格帯のLPDDR供給が逼迫する可能性が指摘されている。
中国のAI玩具市場、2025年に290億元へ拡大予測
工業情報化部は、2024年の中国AI玩具市場規模が約246億元(約3.9兆円)で、2025年には290億元(約4.6兆円)に成長すると発表した。AI技術と従来玩具の融合が新たな競争軸となり、産業全体の高度化が進んでいる。
<img 1645232”="" alt=“中国のAI玩具展示」 /> <p>同部の消費財産業課長は、技術革命と消費者のアップグレード志向が同時に進むことで、玩具産業は「スマート化」の新段階に入ったと指摘した。AI搭載ロボットや音声認識・画像認識機能を備えた教育玩具が増加し、製品形態とバリューチェーンが大きく変容している。</p> <p>この流れは、国内外のハードウェアメーカーにとっては新たな市場機会であると同時に、データプライバシーや安全性に関する規制強化の課題も浮上させている。今後は、標準化と認証制度の整備が産業の持続的成長に不可欠となるだろう。</p>
<p>以上、2025年における中国テクノロジー・AI分野の主要動向をまとめた。本稿が日本企業や投資家の戦略策定に資することを期待する。</p>
<p>出典: <a href=” https:="" loading=“lazy” src=“ai_toys_china.jpg” style=“max-width:100%;height:auto;” www.ifanr.com=""/>